今週の明るい彗星 (2006年4月22日:北半球版)

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Updated on April 24, 2006
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 73P-C/Schwassmann-Wachmann 3

4月19日には8.5等(John Bortle)と、すでに双眼鏡でもかなり明るく見えるようになっている。非常に集光が強く、恒星状の核から、幅広い尾が伸びている様子が眼視でもはっきり分かる。ただ、4月になってからは、この予報より明らかに暗く報告されている。増光が鈍くなったのかもしれない。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。最大で4等になり、肉眼でも見られると期待されているが、もっと暗いかもしれない。現在、C核、B核、G核、R核の合計4つの核が明るく見えている。5月の最接近まで、急激に明るくなっていく様子をずっと条件良く観測できる。彗星の接近に合わせて、5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  15 37.35   27 25.8   0.195   1.148   133    7.1   1:37 (  0, 82)  
Apr. 29  16 24.82   31  5.0   0.140   1.096   126    6.1   1:56 (  0, 86)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

3月末まで予想通りに順調に明るくなってきた。3月31日には11.9等だった(吉田誠一)。ところが、4月2日に予想外のバーストを起こし、9.2等に達し(4月7日、Maciej Reszelski)、C核とほぼ同じ明るさになった。4月上旬は極端に集光が強く、恒星状の核がはっきり見えていた。現在はバーストが収まり、拡散した彗星状に見える。だが、明るさはずっと横ばいで、現在は9.1等(4月17日、Bjorn H. Granslo)。核は生き残っているので、今後は増光していくだろう。5月の最接近では、当初の予報通り、5.5〜6等に達しそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  15 13.59   29  5.4   0.201   1.156   134    9.1   1:14 (  0, 84)  
Apr. 29  15 48.73   33 31.3   0.145   1.102   128    8.1   1:20 (  0, 88)  

* 73P-G/Schwassmann-Wachmann 3

4月2日には15.9等とまだ暗かったが、4月5日から急激に増光し、12.2等と眼視でも見えるほど明るくなった(4月7日、Andreas Kammerer)。4月17日にもまだ11.7等と明るい(吉田誠一)。ほどよく集光している。このままの明るさを保てば、5月の最接近では8等に達する。ただ、3月末には分裂を起こし、核が二重に見えていた。現在の明るさが分裂による一時的なバーストであれば、今後は暗くなってしまう可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  15  9.44   29 21.2   0.202   1.157   135   11.2   1:10 (  0, 84)  
Apr. 29  15 42.40   33 52.8   0.146   1.104   128   10.3   1:14 (  0, 89)  

* C/2006 A1 ( Pojmanski )

2月末から3月初めにかけて、最大で5.2等に達した。3月中は、減光のペースは緩やかだったが、4月に入ってからは減光が速くなった。現在は10.2等(4月21日、Juan Jose Gonzalez)。4月初めまでは良く集光していたが、現在はかなり拡散している。日本からは、今後は暗くなるまでずっと条件良く観測できる。明け方の空で次第に暗くなっていく。5月末には13等以下となりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   0  3.47   60  5.2   1.675   1.329    52   10.4   3:49 (214, 28)  
Apr. 29   0 29.79   62  3.0   1.825   1.441    51   11.1   3:39 (212, 28)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

昨年の8月からずっと低空に眼視で見え続けている彗星。12月から3ヵ月も、ずっと10等を保っている。まもなく夕空に低すぎて見えなくなる。8月下旬に再び13.5等で明け方の空に現れる。10月には高度も高くなり、眼視でも再び14等で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   3 12.14   29 17.4   2.579   1.715    24   10.8  20:08 (122,  6)  
Apr. 29   3 35.31   30 46.0   2.641   1.760    23   11.0  20:16 (125,  5)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

最大で9等になると期待されていたが、かなり増光が鈍く、予想より遥かに暗い。昨年秋には南半球で10等で見えるはずだったが、実際には12〜13等だった。その後、南半球でも1月から2月にかけては低すぎて見えなかったため、観測が極めて少なかった。だが、日本からもようやく明け方の空に見え始めた。今後は秋まで条件良く観測できる。現在は12.8等(4月23日、Juan Jose Gonzalez)。しばらく12等と明るく見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  19 58.95   -6  8.6   1.568   1.878    91   11.8   3:49 (317, 38)  
Apr. 29  19 45.42   -1 20.3   1.481   1.927    99   11.7   3:39 (322, 47)  

* 71P/Clark

3月31日には13.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。だが、4月9日には13.4等と明るく報告されている。まもなく眼視でも見え始めるだろう。6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  18 17.87  -23 43.5   0.892   1.624   117   13.1   3:49 (352, 31)  
Apr. 29  18 31.73  -24 53.6   0.834   1.607   121   12.8   3:39 (353, 30)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在も13.6等と明るい(4月17日、Maciej Reszelski)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   9 40.70   48 57.6   4.973   5.192    96   13.7  20:08 (161, 75)  
Apr. 29   9 42.98   48  4.7   5.061   5.193    91   13.7  20:16 (143, 73)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2005年中はあまり増光しなかったが、2006年の初めには12〜13等と明るいことが多かった。現在は観測不可能。7月に再び明け方の空に現れ、秋から冬にかけて条件良く観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   2 46.28   24 26.3   6.757   5.803    16   13.9  20:08 (122, -1)  
Apr. 29   2 52.28   24 49.4   6.784   5.804    12   13.9  20:16 (126, -6)  

* 73P-R/Schwassmann-Wachmann 3

3月25日には20.5等と極めて暗かったが、急激に増光し、4月7日には15.1等に達し(Rik Hill)、眼視でも14.4等で見えた(4月7日、Maciej Reszelski)。だが、その後はCCDでは減光しており、すでに16.8等まで暗くなっている(4月20日、門田健一氏)。但し、眼視では13.8等とかなり明るい(4月20日、Maciej Reszelski)。小さい分裂核のため、今後の光度変化は予断を許さない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  15  7.19   29 28.4   0.203   1.158   135   14.9   1:08 (  0, 84)  
Apr. 29  15 38.86   34  1.4   0.147   1.105   128   14.4   1:11 (  0, 89)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3 (fainter fragments)

明るく見えているC核、B核、G核、R核の他に、約40個もの暗い核が発見されている。現在は、AP核が16.2等(4月21日、門田健一氏)、N核が17.1等(4月21日、大島雄二氏)と明るい。これ以外の核はかなり暗い。いずれも小さい破片のため、光度変化は不安定。再分裂したり、すでに減光している核もある。だが、R核のように急激に増光するかもしれないので、注意が必要。5月の最接近時では、一部の核は眼視でも見えると思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  15  5.02   29 36.8   0.205   1.159   135   15.7   1:05 (  0, 84)  
Apr. 29  15 35.44   34 10.8   0.149   1.106   128   14.8   1:07 (  0, 89)  

* 102P/Shoemaker 1

前回の1999年は条件が悪く観測されなかったが、今回は近日点通過後に条件が良くなる。6月から8月にかけて14.5等に達するだろう。まだ見えないが、5月には明け方の空に昇って来る。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  23 45.46   -1 59.5   2.739   2.012    35   15.3   3:49 (272, -1)  
Apr. 29  23 58.44    0 27.4   2.686   2.001    38   15.2   3:39 (271,  2)  

* 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak

1995年、2001年と、連続して6等以上の大バーストを起こしている。予報では14等止まりだが、今回も予報通りにはいかないだろう。突発的な増光を見せて、眼視で見えるようになる可能性は高い。順調に増光しており、4月20日には14.5等(津村光則氏)と、すでにこの予報より明るくなってきている。4月17日には13.5等以下で見えなかった(Piotr Guzik)が、まもなく眼視でも見え始めるだろう。今回は地球にあまり近づかないが、6月に最大光度となり、秋に暗くなるまで、ずっと夕空で観測できる。5月以降は、高度30度と、同じような位置に見え続ける。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   6 48.13   24 29.5   1.175   1.247    69   15.6  20:08 ( 90, 46)  
Apr. 29   7  7.90   24 59.9   1.159   1.201    66   15.3  20:16 ( 93, 43)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

2005年の春には14等に達し、眼視でも13.8等で見えた(7月8日、Reinder J. Bouma)。2006年は、夏に再び同じような条件になる。やや低空だが、14等に達しそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  21 57.09  -20 27.4   3.339   3.098    67   15.4   3:49 (303,  9)  
Apr. 29  22  5.37  -20  1.9   3.258   3.105    72   15.4   3:39 (304, 11)  

* 98P/Takamizawa

4月2日に15.5等(門田健一氏)と、意外に明るい。ただ、6月まではかなり高度が低い。暗くなり始めてから、ようやく高くなってくる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  22  7.74  -12 12.6   1.951   1.726    62   15.7   3:49 (295, 13)  
Apr. 29  22 24.40  -11 19.4   1.919   1.746    64   15.8   3:39 (294, 13)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、すでに眼視では見えなくなったが、CCDではまだ15.8等と明るい(3月30日、吉本勝己氏)。10月に18等以下になるまで、ずっと追跡できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  16 51.47    2 53.0   4.774   5.524   134   15.8   2:53 (  0, 58)  
Apr. 29  16 47.90    3  5.0   4.775   5.588   140   15.9   2:22 (  0, 58)  

* 4P/Faye

4月21日に16.6等と、予想通りに明るくなっている。現在はまだ明け方の空に低いが、今後は明け方の空に高くなりながら、急激に明るくなっていく。6月には14等となり、眼視で見え始めるだろう。秋から冬にかけて8.5等に達し、最高の条件で観測できる。2007年4月まで14等を保ち、長期に渡って眼視で見え続ける。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  22 23.88   -2 43.3   2.973   2.537    55   16.3   3:49 (285, 16)  
Apr. 29  22 35.05   -1 34.5   2.860   2.494    58   16.0   3:39 (285, 17)  

* 174P/(60558) 2000 EC98 ( Echeclus )

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見えた(1月8日、吉田誠一)。4月16日にもまだ15.7等の明るさを保っている(津村光則氏)。現在は、バーストで放出された物質が核から離れて見える。一時的なバーストなので、近いうちに元通り、21等まで暗くなるだろう。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくが、17等止まりだろう。だが、再びバーストを起こすかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  13  5.03   -4 48.0  11.898  12.872   165   16.1  23:03 (  0, 50)  
Apr. 29  13  3.48   -4 38.2  11.921  12.860   157   16.2  22:34 (  0, 50)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、2月9日には15.8等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。眼視では13.9等以下で見えなかった(3月31日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  10 17.31   62 38.8   4.831   5.004    94   16.2  20:16 (180, 62)  
Apr. 29  10 19.33   61 36.2   4.904   5.010    90   16.3  20:16 (173, 63)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

木星よりも遠くにあるため、長期に渡って観測できる。2006年はまだ暗く、やや高度も低い。だが、2007年から2008年にかけて、14.5〜15等まで明るくなると予想されている。高度も高くなるので、眼視でも見えるようになるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  20 29.98  -25  1.2   7.145   7.180    87   16.4   3:49 (322, 19)  
Apr. 29  20 28.39  -24 54.7   6.990   7.150    95   16.4   3:39 (325, 21)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等と明るく見えた(3月29日、Maciej Reszelski)。だが、CCDではすでに16.6等まで暗くなっている(4月20日、津村光則氏)。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  13 35.55   14 53.6   2.033   2.961   152   16.5  23:33 (  0, 70)  
Apr. 29  13 30.35   14 27.9   2.087   2.991   148   16.7  23:00 (  0, 69)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

3月13日に16.0等(門田健一氏)。2005年の初めから約1年間16〜16.5等を保った。しばらく低かったが、今後は高くなっていく。秋に条件が良くなるまでは、17等を保つ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  23 40.59   53 46.2   3.809   3.252    49   16.6   3:49 (222, 29)  
Apr. 29  23 53.32   53 47.6   3.830   3.264    49   16.6   3:39 (223, 29)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

2005年春から夏にかけて、CCDで16等、眼視でも14等で見えた彗星。再び明け方の空に現れて来た。2006年も春から夏にかけて16.5等で観測できる。ただ、2005年よりはやや高度は低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  19 47.45   -3 56.4   3.744   3.933    93   16.7   3:49 (318, 42)  
Apr. 29  19 47.64   -4 41.7   3.653   3.955   100   16.7   3:39 (324, 44)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

木星よりも遠くにあるため、長期に渡って16.5〜17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  14 17.15   69 21.0   6.592   6.814    98   16.7   0:19 (180, 56)  
Apr. 29  14  6.17   68 51.4   6.625   6.817    96   16.7  23:35 (180, 56)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。現在は16.6等(2月5日、門田健一氏)。12月から4月始めまでずっと16.5等を保ったが、今後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  11 13.89   20 16.4   3.615   4.311   128   16.9  21:11 (  0, 75)  
Apr. 29  11  4.66   20 15.9   3.757   4.349   119   17.1  20:35 (  0, 75)  

* C/2006 CK10 ( Catalina )

近日点の頃は見えないが、春と秋に、17等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22   7 11.90   56 39.6   2.014   1.981    73   17.0  20:08 (140, 53)  
Apr. 29   6 57.89   53 38.8   2.125   1.942    65   17.0  20:16 (133, 47)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

12月初めに発見された当時は18.5等と暗かったが、1月中旬には17等まで増光した。その後、1月中旬からは極端に急激に明るくなり、2月下旬には眼視でも14.0等と、かなり明るく見えていた(2月27日、吉田誠一)。たいへん集光が強く、恒星状に近い。現在は急激に減光中と思われる。だが、4月20日もまだ16.4等(津村光則氏)と、この予報より明るい。もうしばらく明るさを保つかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  10 54.16   26 17.9   1.111   1.843   121   17.0  20:53 (  0, 81)  
Apr. 29  11  3.46   25 48.3   1.180   1.865   116   17.4  20:35 (  0, 81)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  12 43.07    6  9.9   3.371   4.297   153   17.1  22:41 (  0, 61)  
Apr. 29  12 37.92    5 55.6   3.461   4.338   146   17.2  22:08 (  0, 61)  

* 99P/Kowal 1

現在は17等と、この予報より少し明るく報告されている。2007年春にも同じような明るさで観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 22  11  6.68    8 55.6   4.087   4.824   132   17.4  21:05 (  0, 64)  
Apr. 29  11  5.55    8 55.6   4.164   4.819   125   17.5  20:36 (  0, 64)  

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