今週の明るい彗星 (2006年3月11日:南半球版)

English version
Home page
Updated on March 17, 2006
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

---------------------------------------------------------------------

* C/2006 A1 ( Pojmanski )

1月初めに南半球のASASで発見された新彗星。急激に増光して、2月末から3月初めにかけて、最大で5.2等に達した。現在もまだ5.6等と明るい(3月10日、吉本勝己氏)。非常に集光が強く、明るさの割に視直径が数分角とかなり小さい。長い尾も見えている。南半球では見えなくなったが、日本からは、今後は暗くなるまでずっと条件良く観測できる。明け方の空で次第に暗くなっていく。5月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  20 54.69   17  5.9   0.806   0.674    42    6.0   4:29 (249,  0)  
Mar. 18  21 24.66   31 39.7   0.905   0.769    47    6.8   4:36 (237, -8)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

昨年の8月からずっと南の低空に眼視で見え続けている彗星。12月から3ヵ月も、ずっと10等を保っている。以前は小さくかなり鋭かったが、今はふつうの拡散した彗星状。夕空でゆっくりと高度が下がっており、4月には低すぎて見えなくなる。8月下旬に再び13.5等で明け方の空に現れる。10月には高度も高くなり、眼視でも再び14等で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   0 57.24   15 35.1   2.310   1.535    30   10.1  19:49 (102,-10)  
Mar. 18   1 18.77   18 20.5   2.341   1.552    29   10.2  19:39 (105,-11)  

* 73P-C/Schwassmann-Wachmann 3

1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。2等まで明るくなると期待されていたが、実際には前回帰より1.5等ほど暗くなっていた。それでも、最大で3.5等になり、肉眼でも見られるだろう。すでに眼視でもかなり明るく見えるようになっており、3月10日には11.9等(吉本勝己氏)。集光が強く見やすい。5月の最接近まで、急激に明るくなっていく様子をずっと条件良く観測できる。B核とG核の2つの核も明るく見えている。本体に比べて、B核は2.5等、G核は5.5等ほど暗い。彗星の接近に合わせて、5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  14 10.67   14 33.0   0.635   1.523   137   11.3   2:57 (180, 41)  
Mar. 18  14 20.03   15 58.6   0.547   1.457   140   10.6   2:39 (180, 39)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等(Michael Mattiazzo)と、予想より遥かに増光が鈍かった。その後、12月9日には13.3等(Andrew Pearce)と、近日点を通過する前から暗くなり始めている。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えなかったが、今後は次第に高くなっていく。日本からもようやく明け方の空に見え始めた。今後は秋まで条件良く観測できる。現在は12.0等(3月10日、Terry Lovejoy)。6月まで12等と明るく見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  20 32.03  -26 53.7   2.166   1.657    47   12.0   4:29 (284, 29)  
Mar. 18  20 30.43  -24  6.3   2.076   1.683    53   12.0   4:36 (277, 35)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

1995年のバーストで生じた分裂核の1つ。前回2001年より1等ほど明るい。本体と同じく急激に増光しており、すでに眼視でも見えている。現在は13.8等(3月5日、吉田誠一)。1930年の発見以来76年ぶりに、5月14日に地球に0.067AUまで大接近する。主核より2.5等ほど暗いが、主核よりも地球に近づく。5.5等に達し、ダブルで肉眼彗星となるだろう。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  14  5.16   15 11.9   0.639   1.533   138   13.9   2:52 (180, 40)  
Mar. 18  14 13.39   16 43.2   0.551   1.467   141   13.2   2:32 (180, 38)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在も13.4等と明るい(2月27日、吉田誠一)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   9 43.49   52 50.7   4.540   5.196   126   13.5  22:27 (180,  2)  
Mar. 18   9 41.08   52 25.6   4.596   5.194   122   13.5  21:57 (180,  3)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2005年には、9月と11月にバーストを起こし、12.5〜13等に達した。12月から1月にかけては15等と暗かったが、1月下旬からはしばらく13等と明るい状態が続いている。2月22日にも12.5等と明るくなっている(Juan Jose Gonzalez)。だが、3月下旬には低すぎて観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   2 13.17   22 23.3   6.397   5.793    48   13.8  19:49 (118,  0)  
Mar. 18   2 18.20   22 40.9   6.479   5.795    43   13.8  19:39 (116, -2)  

* 71P/Clark

12月24日に18.2等(門田健一氏)、2月4日に16.2等(吉本勝己氏)と増光してきているが、当初の予報より0.7等だけ暗い。これから明け方の空で急激に増光してくる。4月には13等で眼視でも見え始め、6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  16 47.57  -17 53.3   1.344   1.771    97   14.8   4:29 (224, 68)  
Mar. 18  17  2.94  -18 48.7   1.257   1.742   100   14.5   4:36 (215, 71)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

12月初めに発見された当時は18.5等と暗かったが、1月中旬には17等まで増光した。その後、1月中旬からは極端に急激に明るくなり、2月下旬には眼視でも14.0等と、かなり明るく見えている(2月27日、吉田誠一)。たいへん集光が強く、恒星状に近い。3月にかけて、14等で条件良く観測できる。だが、4月以降はあっという間に暗くなりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  10 19.49   21 48.1   0.823   1.778   156   14.8  23:03 (180, 33)  
Mar. 18  10 22.42   23 33.7   0.852   1.781   149   14.9  22:39 (180, 31)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  22  3.67   53 58.4   3.583   3.208    60   15.6   4:29 (223,-30)  
Mar. 18  22 22.39   53 55.1   3.628   3.212    57   15.6   4:36 (222,-28)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、すでに眼視では見えなくなったが、CCDではまだ15.6等と明るい(3月4日、吉本勝己氏)。10月に18等以下になるまで、ずっと追跡できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  17  1.05    1  8.9   4.939   5.135    95   15.6   4:29 (211, 49)  
Mar. 18  17  1.06    1 27.1   4.899   5.200   102   15.6   4:36 (198, 52)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.0等で見えている(2月27日、吉田誠一)。今後、春までしばらく14〜15等を保つ。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  14  5.50   14 15.5   1.966   2.791   138   15.8   2:52 (180, 41)  
Mar. 18  14  2.10   14 39.4   1.948   2.819   144   15.9   2:21 (180, 40)  

* 174P/(60558) 2000 EC98 ( Echeclus )

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなった(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見えた(1月8日、吉田誠一)。奇妙な惑星状星雲のような姿で、眼視では拡散状。一時的なバーストと思われる。2月上旬まで14等を保ったが、2月28日には15.4等と暗くなってきた(Giovanni Sostero and Ernesto Guido)。近いうちに元通り、21等まで暗くなるだろう。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくが、17等止まりだろう。だが、再びバーストを起こすかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  13 14.45   -5 50.4  12.071  12.947   150   15.8   2:01 (180, 61)  
Mar. 18  13 13.05   -5 40.7  12.006  12.935   158   16.2   1:32 (180, 61)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、2月9日には15.8等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  10 27.90   66 51.7   4.459   4.979   116   16.0  23:11 (180,-12)  
Mar. 18  10 23.54   66 29.0   4.510   4.982   112   16.0  22:39 (180,-11)  

* 73P-G/Schwassmann-Wachmann 3

2月20日に検出された2つ目の分裂核。2月9日には19等以下だったが、2月13日にはすでに18.1等まで明るくなっていた(門田健一氏)。2月25日には17.5等と、急激に増光している。1995年のバーストで生じた分裂核の1つである、E核の可能性がある。E核とすれば、前回2001年より3〜4等も暗い。それでも、5月の最接近時には8.5等に達するだろう。だが、E核は、2001年には近日点を通過する前に減光してしまった。今後の光度変化は予断を許さない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  14  4.22   15 18.4   0.640   1.534   138   16.9   2:51 (180, 40)  
Mar. 18  14 12.25   16 50.7   0.552   1.468   141   16.2   2:31 (180, 38)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月10日に発見された当時は17等とかなり暗く報告されていた(M. E. Van Ness)が、急激に増光し、10月には12.8等と眼視でも見える明るさに達した(10月24日、吉田誠一)。だが、その後は急激に暗くなってきている。バーストで一時的に明るくなっていたようだ。1月のCCD観測では、すでに17〜18等まで暗くなった。Toni Scarmatoの観測では、1月25日に16.0等と報告されているが、DC=1と、極めて拡散してしまった。ところが、再び小さいバーストが起こっている。2月12日には再び集光が強くなり、15.6等と少し明るくなっている(門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   2 45.70   24 58.0   3.698   3.262    56   16.3  19:49 (125,  4)  
Mar. 18   2 54.83   25 21.8   3.805   3.287    52   16.5  19:39 (124,  3)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。現在は16.6等(2月5日、門田健一氏)。12月から4月始めまでずっと16.5等を保つが、その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  12 31.12   16 52.9   3.150   4.093   159   16.4   1:19 (180, 38)  
Mar. 18  12 17.00   17 52.6   3.171   4.128   161   16.5   0:37 (180, 37)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

2005年春から夏にかけて、CCDで16等、眼視でも14等で見えた彗星。再び明け方の空に現れて来た。2006年も春から夏にかけて16等で観測できる。ただ、2005年よりはやや高度は低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  19 31.00   -0 36.8   4.249   3.821    58   16.5   4:29 (250, 27)  
Mar. 18  19 35.31   -1  5.3   4.176   3.837    63   16.4   4:36 (245, 33)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  15 18.00   69  6.0   6.484   6.800   104   16.6   4:04 (180,-14)  
Mar. 18  15 10.25   69 27.7   6.491   6.801   104   16.7   3:29 (180,-14)  

* 32P/Comas Sola

すでにかなり遠ざかり、予報では19等のはずだった。実際、1月8日には18.3等と暗かった(門田健一氏)。しかし、予想外のバーストを起こし、1月27日には15.7等まで明るくなった(門田健一氏)。その後は急激に減光しているが、2月25日にもまだ16.6等と明るい。4月までは18等より明るく観測できそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  15  6.55   -9 33.1   2.745   3.389   122   16.7   3:53 (180, 65)  
Mar. 18  15  4.58   -9 26.8   2.699   3.428   130   16.9   3:24 (180, 64)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  13 20.03    6 21.7   3.150   4.048   150   16.8   2:07 (180, 49)  
Mar. 18  13 14.09    6 26.2   3.149   4.090   158   16.8   1:34 (180, 49)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、その後は眼視で観測されていない。現在は、16.6等まで暗くなってきた(1月28日、吉本勝己氏)。3月16日には、同じく17等の129Pと、0.4度まで接近し、CCDでは同一視野に入る。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  12 42.81  -10 54.6   2.110   3.041   155   16.9   1:30 (180, 66)  
Mar. 18  12 32.23  -11 10.5   2.151   3.118   163   17.1   0:52 (180, 66)  

* 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak

1995年、2001年と、連続して6等以上の大バーストを起こしている。予報では14等止まりだが、今回も予報通りにはいかないだろう。突発的な増光を見せて、眼視で見えるようになる可能性は高い。3月3日には16.6等(Toni Scarmato)と、すでにこの予報より明るくなってきている。今回は地球にあまり近づかないが、6月に最大光度となり、秋に暗くなるまで、ずっと夕空で観測できる。5月以降は、高度30度と、同じような位置に見え続ける。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   5 31.97   19 14.9   1.176   1.580    93   17.4  19:49 (154, 31)  
Mar. 18   5 39.44   20 15.2   1.186   1.521    88   17.1  19:39 (152, 30)  

* C/2005 G1 ( LINEAR )

1月3日に17.6等と観測されている(門田健一氏)。5月にかけて18等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  14  6.34   70 25.7   4.556   4.962   108   17.4   2:54 (180,-15)  
Mar. 18  13 40.89   71 32.3   4.574   4.963   107   17.5   2:01 (180,-16)  

* C/2006 CK10 ( Catalina )

近日点の頃は見えないが、春と秋に、17〜17.5等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  12 17.98   62 29.4   1.599   2.271   120   17.6   1:08 (180, -7)  
Mar. 18  11 13.38   66  1.0   1.609   2.218   114   17.5  23:23 (180,-11)  

* 2006 BZ8

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。近日点の頃は見えないが、3月と11月の前後のわずかな間だけ17.5等に達する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   9 47.40   26 50.7   1.368   2.269   147   17.5  22:28 (180, 28)  
Mar. 18   9 12.04   29 36.4   1.428   2.229   132   17.8  21:26 (180, 25)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。しばらく観測できなかったが、再び17等で条件良く観測できるようになっている。最近は18等と、予報より1等ほど暗く報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11   7 11.16   17  5.9   2.826   3.391   116   17.7  19:55 (180, 38)  
Mar. 18   7 12.98   17  8.9   2.931   3.405   110   17.8  19:39 (177, 38)  

* 99P/Kowal 1

2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar. 11  11 23.23    7 44.8   3.867   4.859   176   17.7   0:11 (180, 47)  
Mar. 18  11 19.77    8  3.0   3.870   4.853   169   17.7  23:35 (180, 47)  

---------------------------------------------------------------------

Copyright(C) Seiichi Yoshida (comet@aerith.net). All rights reserved.