今週の明るい彗星 (2006年2月18日:南半球版)

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Updated on February 20, 2006
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* C/2006 A1 ( Pojmanski )

南半球のASASで発見された新彗星。1月6日には10.5等だった(John Drummond)が、急激に増光して、現在は5.5等に達している(2月18日、Andrew Pearce)。非常に集光が強く、明るさの割に視直径がわずかに4分角とかなり小さい。2月下旬に太陽に0.6AUまで接近する。当初の予報より2等ほど明るく、5等に達するだろう。南半球では、3月始めまでしか観測できない。北半球ではまもなく見えるようになり、明け方の空で次第に暗くなっていく。5月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  20 11.25  -34  9.9   0.913   0.564    34    5.4   4:05 (301, 16)  
Feb. 25  20 15.64  -19 21.2   0.812   0.559    34    5.2   4:14 (284, 14)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

昨年の8月からずっと南の低空に眼視で見え続けている彗星。現在は最も明るくなっており、1月30日には10.3等(Juan Jose Gonzalez)。以前は小さくかなり鋭かったが、今はふつうの拡散した彗星状。3月にかけて10等を保つ。南半球では秋まで見えない。日本からは、ゆっくりと高度が下がり、4月には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  23 55.66    6 47.2   2.249   1.522    33   10.0  20:21 ( 93, -8)  
Feb. 25   0 15.67    9 46.1   2.264   1.520    32   10.0  20:11 ( 96, -9)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等と、予想より遥かに暗い(Michael Mattiazzo)。増光がかなり鈍いタイプの彗星のようだ。11等止まりと思われる。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えなかったが、今後は次第に高くなっていく。日本からは3月下旬まで見えないが、それ以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。12月9日には13.3等(Andrew Pearce)と、逆に暗くなってきた?

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  20 31.66  -34 38.8   2.370   1.608    31   11.3   4:05 (304, 13)  
Feb. 25  20 32.49  -32  7.3   2.314   1.619    35   11.3   4:14 (297, 18)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3

10月22日に19.3等で検出された(C. W. Hergenrother)。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。2等まで明るくなると期待されていたが、実際には前回帰より1.5等ほど暗くなっていた。それでも、最大で3.5等になり、肉眼でも見られるだろう。すでに眼視でも見えるようになっており、2月7日には13.8等(Juan Jose Gonzalez)。5月の最接近までずっと条件良く観測できるが、急激に明るくなっていく。B核は、これより3等ほど暗い。E核はまだ検出されていないが、前回2001年には近日点前に減光していったので、すでに消滅している可能性もある。彗星の接近に合わせて、2006年5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 42.94   11 38.3   0.937   1.721   126   13.1   3:52 (180, 43)  
Feb. 25  13 52.27   12 23.5   0.830   1.656   130   12.5   3:34 (180, 43)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在は13.2等(1月24日、A. Baransky)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   9 53.85   53 20.7   4.425   5.206   138   13.5   0:04 (180,  2)  
Feb. 25   9 50.04   53 18.6   4.453   5.202   135   13.5  23:28 (180,  2)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

5月からしばらく15等前後と暗い状態が続き、眼視では見えない状態が続いていた。だが、9月9日にバーストを起こし、13等まで明るくなった(Stephane Garro)。11月2日には再びバーストし、12.5等に達した(Piotr Guzik)。その後は14〜15等とやや暗い状態が続いている。1月18日にも、眼視では14.0等以下で見えない(Vitali Nevski)。だが、1月20日に新しいバーストを起こした。現在は、CCDでは14.3等で非常に集光が鋭く(1月25日、Toni Scarmato)、眼視では拡散状だが13.6等で見えている(1月26日、Vitali Nevski)。2月中旬にもまだ13.9等と明るい(Maciej Reszelski)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   1 59.83   21 41.6   6.109   5.789    66   13.6  20:21 (123,  7)  
Feb. 25   2  3.95   21 53.3   6.211   5.790    60   13.7  20:11 (121,  5)  

* (60558) 2000 EC98

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見える(1月8日、吉田誠一)。スパイラル状の奇妙な惑星状星雲のような姿が写る。眼視では拡散状。一時的なバーストと思われ、今後の光度変化は予断を許さない。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくため、計算上は、今より4等も明るくなる。だが、前回1980年の出現時の観測も見つかったが、おそらく暗い小惑星状であったと思われる。そのため、2015年までには元の明るさに戻り、17等止まりだろう。ほんの少しずつ暗くなってきているが、2月4日にもまだ14.3等と明るく(Juan Jose Gonzalez)、まだ眼視でも見えている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 17.70   -6 14.1  12.342  12.984   128   14.3   3:27 (180, 61)  
Feb. 25  13 16.81   -6  7.2  12.241  12.972   136   14.3   2:59 (180, 61)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

1995年のバーストで生じた分裂核の1つ。1月6日に19等で検出された。前回2001年と同じ明るさを保っていた。1月23日には17.8等まで明るくなった(門田健一氏)。その後、2月になると予想外に急激に明るくなり、2月7日には16.0等(Rolando Ligustri)と、当初の予報より1.0等も明るくなった。1930年の発見以来76年ぶりに、5月14日に地球に0.067AUまで大接近する。主核より2等ほど暗いが、主核よりも地球に近づく。5等に達し、ダブルで肉眼彗星となるだろう。但し、現在の予想外の急激な増光は、この核が衰退する前兆かもしれない。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 39.56   12  4.1   0.941   1.731   127   15.2   3:49 (180, 43)  
Feb. 25  13 48.34   12 53.0   0.834   1.665   131   14.6   3:30 (180, 42)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

12月初めに発見された当時は18.5等と暗かったが、1月中旬には17等まで増光した。たいへん小さく集光が強かった。その後、1月中旬からは極端に急激に明るくなり、2月中旬には15等に達している。3月にかけて、14.5等で条件良く観測できる。眼視でも見えるかもしれない。だが、4月以降はあっという間に暗くなりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  10 15.06   14 46.6   0.801   1.788   176   15.0   0:25 (180, 40)  
Feb. 25  10 16.15   17 17.7   0.797   1.782   171   14.8  23:55 (180, 38)  

* 71P/Clark

12月24日に18.2等(門田健一氏)、1月28日に16.8等(吉本勝己氏)と増光してきているが、当初の予報より0.7等だけ暗い。これから明け方の空で急激に増光してくる。4月には13等で眼視でも見え始め、6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  16  1.91  -15  1.3   1.625   1.867    87   15.7   4:05 (243, 55)  
Feb. 25  16 17.02  -16  0.1   1.528   1.834    90   15.4   4:14 (238, 60)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

2004年10月に近日点を通過しているが、近日点通過後の減光は遅く、10月24日にもまだ13.1等と、眼視で明るく見えていた(吉田誠一)。12月31日にもまだ14.6等と明るい(門田健一氏)。太陽から遠いので、今後もしばらく14等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   2 26.11   -6 39.7   6.363   6.005    64   15.4  20:21 (105, 31)  
Feb. 25   2 27.11   -6  3.7   6.528   6.068    58   15.5  20:11 (102, 27)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、9月3日には12.5等(Edwin van Dijk)、10月19日には13.8等(津村光則氏)まで暗くなった。再び明け方の空に現れて来た後も、12月27日に15等と予報通りの明るさ(柏木周二氏)。眼視では13.9等以下で見えなかった(1月8日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  16 57.10    0 21.8   5.058   4.936    77   15.5   4:05 (240, 35)  
Feb. 25  16 59.06    0 35.8   5.020   5.003    83   15.5   4:14 (232, 41)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  21  1.29   54  2.0   3.456   3.205    67   15.5   4:05 (225,-37)  
Feb. 25  21 23.08   54  2.5   3.496   3.205    64   15.5   4:14 (224,-35)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.8等で見えている(1月8日、吉田誠一)。今後、春までしばらく15等を保つ。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  14  8.36   12 57.1   2.072   2.713   120   15.6   4:05 (184, 42)  
Feb. 25  14  8.72   13 22.3   2.029   2.739   126   15.7   3:50 (180, 42)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月10日に発見された当時は17等とかなり暗く報告されていた(M. E. Van Ness)が、急激に増光し、10月には12.8等と眼視でも見える明るさに達した(10月24日、吉田誠一)。だが、その後は急激に暗くなってきている。バーストで一時的に明るくなっていたようだ。1月のCCD観測では、すでに17〜18等まで暗くなった。Toni Scarmatoの観測では、1月25日に16.0等と報告されているが、DC=1と、極めて拡散してしまった。ところが、再び小さいバーストが起こっている。2月12日には再び集光が強くなり、15.6等と少し明るくなっている(門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   2 20.09   23 54.2   3.352   3.184    71   15.7  20:21 (128,  9)  
Feb. 25   2 28.28   24 13.7   3.470   3.210    66   15.9  20:11 (127,  7)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、12月13日には16.1等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  10 43.75   66 59.4   4.349   4.975   124   15.9   0:54 (180,-12)  
Feb. 25  10 38.34   67  7.3   4.378   4.976   122   16.0   0:21 (180,-12)  

* 32P/Comas Sola

すでにかなり遠ざかり、予報では19等のはずだった。実際、1月8日には18.3等と暗かった(門田健一氏)。しかし、予想外のバーストを起こし、1月27日には15.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。強い集光がある。だが、すでに急激に減光しつつあるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  15  6.15   -9 32.2   2.917   3.271   102   16.2   4:05 (216, 60)  
Feb. 25  15  7.34   -9 36.1   2.855   3.311   108   16.4   4:14 (200, 63)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。現在は16.7等(12月18日、門田健一氏)。門田健一氏によれば、アンチ・テールが見えている。2006春に再び条件良く観測できるが、16等止まり。その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13  9.67   13 22.2   3.232   3.992   134   16.4   3:20 (180, 42)  
Feb. 25  12 57.79   14 34.8   3.183   4.025   143   16.4   2:40 (180, 40)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

2005年春から夏にかけて、CCDで16等、眼視でも14等で見えた彗星。再び明け方の空に現れて来た。2006年も春から夏にかけて16等で観測できる。ただ、2005年よりはやや高度は低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  19 15.19    0 50.2   4.425   3.777    43   16.5   4:05 (263,  8)  
Feb. 25  19 20.90    0 20.3   4.374   3.791    48   16.5   4:14 (259, 14)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、その後は眼視で観測されていない。現在は、16.6等まで暗くなってきた(1月28日、吉本勝己氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 11.68   -9 20.3   2.078   2.807   129   16.5   3:21 (180, 64)  
Feb. 25  13  2.91   -9 59.7   2.075   2.886   137   16.6   2:45 (180, 65)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  15 32.24   67 38.4   6.490   6.797   103   16.6   4:05 (189,-14)  
Feb. 25  15 29.02   68  9.9   6.484   6.798   104   16.6   4:14 (185,-14)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等で観測された後は、10月1日には15.0等と、予報通りに明るくなった(津村光則氏)。10月24日には、眼視でも13.5等で見えた(吉田誠一)。11月30日に、本体から20分角離れた位置に、18等の分裂核が見つかった。主核も暗くなり始め、現在は16等。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   2  0.73    7 36.0   2.702   2.397    61   16.7  20:21 (113, 17)  
Feb. 25   2 12.84    8 50.3   2.784   2.410    57   16.8  20:11 (113, 15)  

* 60P/Tsuchinshan 2

10月初めに20等で予報通りの明るさで観測された後は急激に増光し、1月4日には16.9等に達している(S. Pastor, J. A. Reyes)。3月にかけて17等で条件良く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  11  9.42   -6 22.4   0.893   1.839   155   16.9   1:19 (180, 61)  
Feb. 25  11  5.18   -6 36.2   0.891   1.858   162   17.0   0:48 (180, 62)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 34.01    6  8.1   3.232   3.920   128   17.0   3:44 (180, 49)  
Feb. 25  13 30.13    6 11.7   3.194   3.963   135   17.0   3:12 (180, 49)  

* C/2005 EL173 ( LONEOS )

2006年暮れから2007年初めにかけて、やや低空ながらも15.5等に達するだろう。この冬から春にかけては、17等で見える。1月上旬に約17.5等と観測されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   9 32.53   -8 48.5   4.134   5.063   157   17.1  23:38 (180, 64)  
Feb. 25   9 22.75   -8 37.9   4.111   5.027   155   17.1  23:01 (180, 64)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。しばらく観測できなかったが、再び17等で条件良く観測できるようになっている。最近は18等と、予報より1等ほど暗く報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   7 11.76   16 48.8   2.548   3.347   137   17.4  21:18 (180, 38)  
Feb. 25   7 10.52   16 55.6   2.633   3.361   130   17.5  20:50 (180, 38)  

* C/2005 R4 ( LINEAR )

9月に発見された時は18.5等と暗かったが、急激に増光し、11月27日には16.4等まで明るくなっている(大島雄二氏)。3月まで17等前後で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   3  2.31   18 32.7   5.282   5.190    79   17.4  20:21 (132, 20)  
Feb. 25   3  0.26   18 35.8   5.412   5.189    71   17.5  20:11 (128, 17)  

* C/2005 G1 ( LINEAR )

1月3日に17.6等と観測されている(門田健一氏)。5月にかけて18等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  14 57.65   65 31.6   4.572   4.961   107   17.5   4:05 (186,-11)  
Feb. 25  14 44.61   67 20.0   4.555   4.961   108   17.4   4:14 (181,-12)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

11月3日に17.3等(門田健一氏)と、予報通りにゆっくりと減光中。3月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  13 20.41   39 12.1   4.376   5.056   128   17.8   3:30 (180, 16)  
Feb. 25  13 15.40   39 41.6   4.392   5.114   132   17.8   2:57 (180, 15)  

* 99P/Kowal 1

2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18  11 33.00    6 48.3   3.949   4.878   157   17.8   1:43 (180, 48)  
Feb. 25  11 29.98    7  6.7   3.907   4.871   165   17.8   1:12 (180, 48)  

* P/2005 YQ127 ( LINEAR )

新彗星。11月から12月にかけて、16等で条件良く見えていたはずだが、発見されなかった。現在は異常に急激に減光中。1月22日には16.8等だったが、2月4日には18.0等まで急に暗くなった(Giovanni Sostero)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   5 56.26   16 17.1   1.456   2.127   119   17.9  20:21 (175, 39)  
Feb. 25   6  2.04   15 39.7   1.550   2.153   114   18.1  20:11 (171, 39)  

* 41P/Tuttle-Giacobini-Kresak

今回帰はまだ観測されていない。今回は地球にあまり近づかないが、6月に最大光度となり、秋に暗くなるまで、ずっと夕空で観測できる。5月以降は、高度30度と、同じような位置に見え続ける。1995年、2001年と、連続して6等以上の大バーストを起こしている。予報では14等止まりだが、今回も突発的な増光を見せて、眼視で見えるようになる可能性は高い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb. 18   5 23.90   16 17.9   1.128   1.756   112   18.2  20:21 (165, 37)  
Feb. 25   5 24.43   17 16.5   1.141   1.696   105   17.9  20:11 (160, 35)  

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