今週の明るい彗星 (2006年2月4日:北半球版)

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Updated on February 10, 2006
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* C/2006 A1 ( Pojmanski )

南半球のASASで発見された新彗星。1月6日には10.5等だった(John Drummond)が、急激に増光して、現在は6.5等に達している(2月4日、Jim Gifford)。非常に集光が強く、明るさの割に視直径がわずかに4分角とかなり小さい。2月下旬に太陽に0.6AUまで接近する。当初の予報より2等ほど明るく、5等に達するだろう。南半球では、3月始めまで観測できるが、1月下旬以降はずっと高度が約15度とかなり低い。北半球では3月始めから5.5等で見えるようになり、明け方の空で次第に暗くなっていく。5月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  20 26.05  -51 39.9   1.163   0.691    36    6.6   5:30 (316,-27)  
Feb. 11  20 15.93  -44 35.4   1.039   0.612    35    6.0   5:25 (312,-19)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

昨年の8月からずっと南の低空に眼視で見え続けている彗星。現在は最も明るくなっており、1月30日には10.3等(Juan Jose Gonzalez)。以前は小さくかなり鋭かったが、今はふつうの拡散した彗星状。3月にかけて10等を保つ。南半球では秋まで見えない。日本からは、ゆっくりと高度が下がり、4月には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  23 17.20    0 50.9   2.230   1.544    35   10.0  18:57 ( 79, 18)  
Feb. 11  23 36.18    3 48.1   2.238   1.530    34   10.0  19:03 ( 83, 16)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等と、予想より遥かに暗い(Michael Mattiazzo)。増光がかなり鈍いタイプの彗星のようだ。11等止まりと思われる。日本からは3月下旬まで見えないが、それ以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えない。12月9日には13.3等(Andrew Pearce)と、逆に暗くなってきた?

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  20 28.49  -39 41.6   2.441   1.603    25   11.4   5:30 (304,-22)  
Feb. 11  20 30.30  -37  9.5   2.412   1.602    27   11.4   5:25 (304,-17)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月には13.5等で眼視でも見えるようになった(10月24日、吉田誠一)。現在は13.2等(1月24日、A. Baransky)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  10  1.54   53  1.0   4.403   5.215   141   13.5   1:07 (180, 72)  
Feb. 11   9 57.75   53 14.7   4.409   5.210   140   13.5   0:36 (180, 72)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

5月からしばらく15等前後と暗い状態が続き、眼視では見えない状態が続いていた。だが、9月9日にバーストを起こし、13等まで明るくなった(Stephane Garro)。11月2日には再びバーストし、12.5等に達した(Piotr Guzik)。その後は14〜15等とやや暗い状態が続いている。1月18日にも、眼視では14.0等以下で見えない(Vitali Nevski)。だが、1月20日に新しいバーストを起こした。現在は、CCDでは14.3等で非常に集光が鋭く(1月25日、Toni Scarmato)、眼視では拡散状だが13.6等で見えている(1月26日、Vitali Nevski)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   1 52.75   21 25.4   5.893   5.786    78   13.6  18:57 ( 71, 60)  
Feb. 11   1 56.09   21 32.2   6.003   5.787    72   13.6  19:03 ( 78, 54)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3

10月22日に19.3等で検出された(C. W. Hergenrother)。1930年の発見以来76年ぶりに、5月12日に地球に0.08AUまで大接近する。2等まで明るくなると期待されていたが、実際には前回帰より1.5等ほど暗くなっていた。それでも、最大で3.5等になり、肉眼でも見られるだろう。すでに眼視でも見えるようになっており、2月4日には14.0等(Juan Jose Gonzalez)。5月の最接近までずっと条件良く観測できるが、急激に明るくなっていく。B核(F核)は、これより3等ほど暗い。E核はまだ検出されていないが、前回2001年には近日点前に減光していったので、すでに消滅している可能性もある。彗星の接近に合わせて、2006年5月から6月にかけて、1930年に見られたうしかい座流星群が再び突発出現するかもしれない。但し、計算上は地球はダストトレイルと遭遇しない。2月5日から7日にかけて、C/2004 K1にかなり接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 23.89   10 42.5   1.170   1.852   118   14.2   4:28 (  0, 66)  
Feb. 11  13 33.48   11  5.0   1.051   1.787   122   13.6   4:10 (  0, 66)  

* (60558) 2000 EC98

2004年までは21等以下と極めて暗いセントール型の小惑星だった。だが、2005年12月30日に17.5等まで増光し、コマが観測され、彗星であることが判明した。1月7日には14.8等と、更に明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.4等で見える(1月8日、吉田誠一)。スパイラル状の奇妙な惑星状星雲のような姿が写る。眼視では拡散状。一時的なバーストと思われ、今後の光度変化は予断を許さない。近日点通過は2015年で、太陽に5.9AUまで近づくため、計算上は、今より4等も明るくなる。だが、前回1980年の出現時の観測も見つかったが、おそらく暗い小惑星状であったと思われる。そのため、2015年までには元の明るさに戻り、17等止まりだろう。ほんの少しずつ暗くなってきているが、2月4日にもまだ14.3等と明るく(Juan Jose Gonzalez)、まだ眼視でも見えている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 18.83   -6 23.9  12.572  13.009   114   14.4   4:23 (  0, 49)  
Feb. 11  13 18.38   -6 19.6  12.453  12.996   121   14.3   3:55 (  0, 49)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

2004年10月に近日点を通過しているが、近日点通過後の減光は遅く、10月24日にもまだ13.1等と、眼視で明るく見えていた(吉田誠一)。12月31日にもまだ14.6等と明るい(門田健一氏)。太陽から遠いので、今後もしばらく14等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   2 25.45   -7 53.3   6.016   5.877    77   15.2  18:57 ( 31, 42)  
Feb. 11   2 25.54   -7 16.3   6.192   5.941    70   15.3  19:03 ( 41, 39)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

2004年1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなり、9月3日には12.5等(Edwin van Dijk)、10月19日には13.8等(津村光則氏)まで暗くなった。再び明け方の空に現れて来た。12月27日には15等と、予報通りの明るさ(柏木周二氏)。眼視では13.9等以下で見えなかった(1月8日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  16 51.41    0  1.0   5.124   4.802    65   15.4   5:30 (308, 41)  
Feb. 11  16 54.54    0 10.1   5.093   4.870    71   15.4   5:25 (313, 44)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2006年2月に近日点を通過するが、期待されたほど増光しておらず、12月18日に15.7等(門田健一氏)。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。5月頃までが最も明るいが、ずっと高度は30度以下と低い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  20 15.16   53 51.8   3.390   3.210    71   15.5   5:30 (222, 29)  
Feb. 11  20 38.61   53 58.7   3.420   3.207    69   15.5   5:25 (222, 29)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも14.8等で見えている(1月8日、吉田誠一)。今後、春までしばらく15等を保つ。日本からは、夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  14  3.74   12 17.5   2.175   2.664   109   15.5   5:08 (  0, 67)  
Feb. 11  14  6.69   12 35.1   2.121   2.688   114   15.6   4:43 (  0, 68)  

* 73P-B/Schwassmann-Wachmann 3

1995年のバーストで生じた分裂核の1つ。1月6日に19等で検出された。前回2001年と同じ明るさを保っていた。1月23日には17.8等まで明るくなった(門田健一氏)。その後、2月になると予想外に急激に明るくなり、2月7日には16.0等(Rolando Ligustri)と、当初の予報より1.0等も明るくなった。1930年の発見以来76年ぶりに、5月14日に地球に0.067AUまで大接近する。主核より2等ほど暗いが、主核よりも地球に近づく。5等に達し、ダブルで肉眼彗星となるだろう。但し、現在の予想外の急激な増光は、この核が衰退する前兆かもしれない。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。2月5日から7日にかけて、C/2004 K1にかなり接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 21.34   11  2.4   1.173   1.861   118   16.7   4:26 (  0, 66)  
Feb. 11  13 30.56   11 27.7   1.054   1.796   123   15.7   4:07 (  0, 66)  

* 32P/Comas Sola

すでにかなり遠ざかり、予報では19等のはずだった。実際、1月8日には18.3等と暗かった(門田健一氏)。しかし、予想外のバーストを起こし、1月27日には15.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。ほぼ恒星状の強い集光がある。すでに急激に減光しつつあるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  15  0.79   -9 12.5   3.044   3.192    89   15.9   5:30 (348, 45)  
Feb. 11  15  3.95   -9 24.4   2.980   3.232    95   16.0   5:25 (354, 45)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、12月13日には16.1等に達している(門田健一氏)。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  10 53.16   66 13.8   4.316   4.975   127   15.9   1:58 (180, 59)  
Feb. 11  10 48.80   66 41.3   4.328   4.975   126   15.9   1:26 (180, 58)  

* 71P/Clark

12月24日に18.2等(門田健一氏)、1月28日に16.8等(吉本勝己氏)と増光してきているが、当初の予報より0.7等だけ暗い。これから明け方の空で急激に増光してくる。4月には13等で眼視でも見え始め、6月には12等に達する。近日点通過の頃に衝となり、最良の条件。だが、6月から9月までは、日本からの高度は13〜20度とたいへん低くなってしまう。再び高くなる頃には14等以下となり、眼視では見えないだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  15 32.19  -12 58.2   1.827   1.937    81   16.3   5:30 (339, 40)  
Feb. 11  15 46.96  -14  0.7   1.725   1.902    84   16.0   5:25 (342, 39)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、その後は眼視で観測されていない。現在は、16.6等まで暗くなってきた(1月28日、吉本勝己氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 25.39   -7 39.1   2.113   2.649   112   16.3   4:30 (  0, 47)  
Feb. 11  13 19.23   -8 33.3   2.091   2.729   120   16.4   3:56 (  0, 46)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。現在は16.7等(12月18日、門田健一氏)。門田健一氏によれば、アンチ・テールが見えている。2006春に再び条件良く観測できるが、16等止まり。その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。2月5日から7日にかけて、73PのC核、B核に相次いで接近する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 29.52   11  3.4   3.382   3.928   116   16.4   4:34 (  0, 66)  
Feb. 11  13 20.28   12 10.9   3.300   3.960   125   16.4   3:58 (  0, 67)  

* P/2005 XA54 ( LONEOS-Hill )

2月から3月にかけて条件良く観測できる。1月7日に16.5等まで明るくなってきている(関勉氏)。たいへん小さく集光が強い。急激に増光中なので、16等に達しそう。だが、その後はすぐに暗くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  10 12.23    9 55.7   0.844   1.811   163   16.5   1:17 (  0, 65)  
Feb. 11  10 13.86   12 16.4   0.817   1.798   170   16.4   0:51 (  0, 67)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等で観測された後は、10月1日には15.0等と、予報通りに明るくなった(津村光則氏)。10月24日には、眼視でも13.5等で見えた(吉田誠一)。11月30日に、本体から20分角離れた位置に、18等の分裂核が見つかった。主核も暗くなり始め、現在は16等。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   1 37.53    5  4.5   2.534   2.377    69   16.5  18:57 ( 54, 47)  
Feb. 11   1 48.95    6 20.5   2.618   2.386    65   16.6  19:03 ( 61, 44)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  15 34.46   66 35.3   6.514   6.797   102   16.7   5:30 (192, 57)  
Feb. 11  15 34.03   67  6.5   6.500   6.797   103   16.7   5:25 (188, 57)  

* 60P/Tsuchinshan 2

10月初めに20等で予報通りの明るさで観測された後は急激に増光し、1月4日には16.9等に達している(S. Pastor, J. A. Reyes)。3月にかけて17等で条件良く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  11 14.70   -5 11.2   0.924   1.808   142   16.8   2:20 (  0, 50)  
Feb. 11  11 12.73   -5 54.1   0.904   1.822   149   16.8   1:50 (  0, 49)  

* P/2005 YQ127 ( LINEAR )

新彗星。11月から12月にかけて、16等で条件良く見えていたはずだが、発見されなかった。現在は異常に急激に減光中。1月22日には16.8等だったが、2月4日には18.0等まで急に暗くなった(Giovanni Sostero)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   5 48.45   17 53.6   1.287   2.080   132   17.0  20:50 (  0, 73)  
Feb. 11   5 51.67   17  1.2   1.369   2.104   125   17.2  20:26 (  0, 72)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 39.04    6  8.2   3.335   3.835   113   17.1   4:44 (  0, 61)  
Feb. 11  13 36.99    6  6.7   3.280   3.878   120   17.1   4:14 (  0, 61)  

* C/2005 EL173 ( LONEOS )

2006年暮れから2007年初めにかけて、やや低空ながらも15.5等に達するだろう。この冬から春にかけては、17等で見える。1月上旬に約17.5等と観測されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   9 51.76   -8 53.2   4.241   5.137   152   17.2   0:57 (  0, 46)  
Feb. 11   9 42.28   -8 53.7   4.178   5.100   156   17.2   0:20 (  0, 46)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。しばらく観測できなかったが、再び17等で条件良く観測できるようになっている。最近は18等と、予報より1等ほど暗く報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   7 17.19   16 33.6   2.410   3.319   153   17.2  22:18 (  0, 72)  
Feb. 11   7 14.00   16 41.4   2.474   3.333   145   17.3  21:48 (  0, 72)  

* C/2005 R4 ( LINEAR )

9月に発見された時は18.5等と暗かったが、急激に増光し、11月27日には16.4等まで明るくなっている(大島雄二氏)。3月まで17等前後で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   3  8.73   18 33.8   5.016   5.194    94   17.3  18:57 ( 35, 71)  
Feb. 11   3  5.10   18 32.0   5.149   5.192    87   17.4  19:03 ( 54, 65)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月10日に発見された当時は17等とかなり暗く報告されていた(M. E. Van Ness)が、急激に増光し、10月には12.8等と眼視でも見える明るさに達した(10月24日、吉田誠一)。だが、その後は急激に暗くなってきている。バーストで一時的に明るくなっていたようだ。1月のCCD観測では、すでに17〜18等まで暗くなっている。Toni Scarmatoの観測では、1月25日に16.0等と報告されているが、DC=1と、極めて拡散してしまっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   2  5.00   23 23.2   3.107   3.132    82   17.4  18:57 ( 71, 64)  
Feb. 11   2 12.32   23 37.2   3.230   3.158    76   17.7  19:03 ( 78, 59)  

* C/2005 G1 ( LINEAR )

1月3日に17.6等と観測されている(門田健一氏)。5月にかけて18等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  15 14.21   61 46.5   4.635   4.964   103   17.5   5:30 (192, 62)  
Feb. 11  15  7.33   63 39.2   4.599   4.963   106   17.5   5:25 (184, 61)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

11月3日に17.3等(門田健一氏)と、予報通りにゆっくりと減光中。3月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  13 28.02   38  3.6   4.375   4.940   119   17.6   4:33 (180, 87)  
Feb. 11  13 24.64   38 38.9   4.371   4.998   124   17.7   4:02 (180, 86)  

* 99P/Kowal 1

2006年春に17.7等で観測できる。2007年春にも17.5等で観測できるが、やや高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  11 37.79    6 17.1   4.073   4.891   142   17.9   2:43 (  0, 61)  
Feb. 11  11 35.63    6 31.6   4.004   4.884   150   17.8   2:13 (  0, 61)  

* 171P/2005 R3 ( Spahr )

9月7日に17.3等(Filip Fratev)と、予報どおりの明るさで検出された。2月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4  12 21.70   29 35.7   1.402   2.205   134   17.9   3:26 (  0, 85)  
Feb. 11  12 20.26   31 20.2   1.400   2.241   139   18.0   2:57 (  0, 86)  

* C/2005 W2 ( Christensen )

大島雄二氏の観測では、11月27日に16.5等と、この予報よりかなり明るかった。まもなく18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Feb.  4   3 41.29   32 32.5   2.963   3.360   105   17.9  18:57 ( 49, 86)  
Feb. 11   3 46.60   32 20.9   3.047   3.353    99   18.0  19:03 ( 76, 81)  

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