今週の明るい彗星 (2005年11月26日:南半球版)

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Updated on November 29, 2005
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* C/2005 E2 ( McNaught )

3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、8月には12.2等で眼視で見え始めた(8月3日、Juan Jose Gonzalez)。現在は11.2等(11月22日、Juan Jose Gonzalez)。集光が強く見やすい。以前は小さくかなり鋭かったが、次第にコマが広がり、彗星らしい姿になってきた。1月から3月にかけて10等に達する。南半球では12月までしか見えない。日本からは、1月からはゆっくりと高度が下がり、4月には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  20 37.21  -22 45.8   2.203   1.948    62   11.0  20:36 ( 84, 33)  
Dec.  3  20 50.36  -20 58.8   2.211   1.892    58   10.9  20:44 ( 83, 27)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達すると期待されていたが、8月1日に13.9等、10月27日にもまだ11.7等と、予想より遥かに暗い(Michael Mattiazzo)。C/2003 T4と同じく、増光がかなり鈍いタイプの彗星のようだ。11等止まりと思われる。日本からは3月下旬まで見えないが、それ以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。南半球でも、1月から2月にかけては低すぎて見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  20 19.46  -74  1.1   2.122   1.885    62   11.6  20:36 ( 20, 39)  
Dec.  3  20 13.24  -69 20.2   2.177   1.838    57   11.5  20:44 ( 26, 36)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

5月からしばらく15等前後と暗い状態が続き、眼視では見えない状態が続いていた。だが、9月9日にバーストを起こし、13等まで明るくなった(Stephane Garro)後は、13等で眼視でも見える状態が続いている。バーストしていなくても、拡散状ながら12.8等と明るく見えていた(10月24日、吉田誠一)。11月2日には再びバーストし、12.5等で集光して見えている(Piotr Guzik)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   1 48.41   22 58.3   4.912   5.772   147   13.2  21:26 (180, 32)  
Dec.  3   1 46.31   22 38.3   4.977   5.774   140   13.2  20:56 (180, 32)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、すでに眼視でも13.5等で見えている(10月24日、吉田誠一)。小さく集光が強い。遠方の彗星のため、これから2006年6月まで、長期に渡って13.5等で条件良く見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  10  2.98   47 23.5   4.936   5.291   105   13.8   2:58 (207,  0)  
Dec.  3  10  6.51   47 56.6   4.845   5.281   111   13.8   2:54 (203,  1)  

* P/2005 R2 ( Van Ness )

9月に発見された当時は16〜20等とかなり暗く報告されていたが、実際には14等とかなり明るく、眼視でも13.6等で見えた(9月25日、Werner Hasubick)。11月4日には12.6等(Juan Jose Gonzalez)と、さらに明るくなってきている。冬まで条件良く観測できる。2004年春から夏にかけても14〜15等で見えていたはずだが、発見されなかったことを考えると、一時的な増光かもしれない。だが、11月下旬でもまだ明るい状態を保っている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   1 34.90   25 44.8   2.003   2.867   144   13.9  21:12 (180, 29)  
Dec.  3   1 33.09   25  4.9   2.085   2.893   137   14.0  20:44 (180, 30)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

2004年10月に近日点を通過しているが、近日点通過後の減光は遅く、現在もまだ13.1等と、眼視で明るく見えている(10月24日、吉田誠一)。ほどよく集光していて見やすい。太陽から遠いので、今後もしばらく13等で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   3  2.48  -12 33.0   4.402   5.224   142   14.0  22:39 (180, 68)  
Dec.  3   2 55.36  -12 22.8   4.522   5.291   137   14.1  22:05 (180, 67)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

8月には11.4等に達した(8月12日、Juan Jose Gonzalez)。9月上旬からは暗くなっていくと思われたが、10月7日にもまだ11.8等と、明るい状態を保っていた(Juan Jose Gonzalez)。しばらく明け方の空に低かったため、最近は眼視で観測されていない。だが、10月31日にもまだ13.8等と明るい(門田健一氏)。高度は少しずつ高くなっている。眼視ではまだ13等台で見えるだろう。南半球では12月まで見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  13 12.87    7 11.0   2.305   1.852    51   14.5   2:58 (263, -3)  
Dec.  3  13 19.17    5 10.8   2.309   1.931    55   14.7   2:54 (263,  2)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、9月3日には12.5等(Edwin van Dijk)、10月19日には13.8等(津村光則氏)まで暗くなった。すでに観測不可能だが、12月には再び明け方の空に15等で現れる。その後、CCDでは来年夏までずっと観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  15 56.68    1 42.3   5.006   4.114    22   14.6   2:58 (294,-33)  
Dec.  3  16  3.55    1 13.9   5.060   4.184    24   14.7   2:54 (291,-29)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、ふつうの彗星と比べて、やや速いペースで明るくなってきており、9月初めには16等に達している。2006年1月頃には14.5等になりそう。2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。但し、最も明るくなる時期にはやや低くなってしまう。高度が高かった8月5日には14.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  16 25.01   49 14.1   3.519   3.318    70   14.8  20:36 (127,-50)  
Dec.  3  16 44.78   49 48.9   3.472   3.301    71   14.8  20:44 (128,-52)  

* P/2005 T4 ( SWAN )

SWANの画像から発見された新彗星。周期27年の周期彗星と判明した。10月10日に近日点を通過しており、SWANの画像では、10月9日に9等、13日に10等と減光していた。10月24日には12.6等まで暗くなった(吉田誠一)。すでに観測不可能。1月に明け方の空に現れるが、18等以下になる。急激に暗くなっているため、観測できないかもしれない。8月から9月にかけて明け方の空で明るくなってきていたはずだが、発見されなかった。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  16 48.61  -13 29.4   2.050   1.107    12   15.0  20:36 ( 59,-17)  
Dec.  3  16 50.26  -13 56.2   2.171   1.206     8   15.5  20:44 ( 53,-22)  

* P/2004 VR8 ( LONEOS )

2004年11月に発見された時には18等と暗かったが、2005年初めにかけて、かなり急激に明るくなり、5月7日には16.0等に達した(門田健一氏)。明け方の空に再び現れて来た後もさらに増光し、11月22日には14.7等まで明るくなっている(門田健一氏)。眼視でも13.5等で見えるだろう。今後、2006年春までしばらく15等を保つ。日本からは、2006年夏に暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  12 41.07   15  0.8   2.773   2.468    61   15.2   2:58 (252, -1)  
Dec.  3  12 52.53   14 17.7   2.717   2.483    65   15.2   2:54 (251,  2)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等で観測された後は、10月1日には15.0等と、予報通りに明るくなってきている(津村光則氏)。かつては不安定な光度変化を見せたこともある彗星だが、今回は安定しているようだ。12月まで15等を保つ。眼視でも13.5等で見えている(10月24日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   0 16.15   -5 27.3   1.739   2.364   117   15.7  20:36 (160, 59)  
Dec.  3   0 20.46   -4 46.9   1.807   2.358   111   15.8  20:44 (147, 55)  

* 21P/Giacobini-Zinner

前回1998年には近日点通過の2週間ほど前に最大光度となったが、今回は近日点まで増光が続き、7月2日に9.2等に達した(Carlos Labordena)。その後は急激に減光し、10月11日には13.2等に達している(Michael Mattiazzo)。今後、日本からはずっと高度が30度あたりのまま暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   8 54.13  -23 55.2   1.728   2.092    97   15.8   2:58 (249, 66)  
Dec.  3   8 52.85  -25 18.4   1.722   2.154   101   16.0   2:54 (243, 72)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

ふつうの彗星より速いペースで増光して、10月23日には16.5等に達している。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  10 33.78   57 45.5   4.677   5.010   104   16.1   2:58 (204,-11)  
Dec.  3  10 40.44   58 36.1   4.606   5.004   108   16.1   2:54 (202,-11)  

* C/2005 A1 ( LINEAR )

4月10日に近日点を通過し、南天で8等に達した。核が分裂し、見事なダストの尾が見えていた。その後はゆっくりと減光して、10月25日にもまだ13.5等で眼視で見えていた(吉田誠一)。しかし、最近は急激に暗くなりつつある。B核はすでに写らなくなった。A核もすでに16等まで減光している。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  22 15.43   24  0.0   3.134   3.448   100   16.2  20:36 (141, 20)  
Dec.  3  22 16.86   23 45.8   3.311   3.526    94   16.5  20:44 (134, 15)  

* 37P/Forbes

6月から8月にかけて12等を保ったが、9月8日には13.0等まで暗くなってきた(吉田誠一)。CCDでは、10月19日に15.7等まで暗くなってきた(津村光則氏)。今後、1月に18等以下になるまで、ほぼ一定の高度を保つ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  21 12.24  -11 21.4   1.973   1.936    73   16.2  20:36 (101, 34)  
Dec.  3  21 27.36   -9 56.8   2.076   1.974    70   16.5  20:44 ( 99, 29)  

* 73P/Schwassmann-Wachmann 3

C核が10月22日に19.3等で検出された(C. W. Hergenrother)。11月28日には17.8等と明るくなってきている(Ernesto Guido, Giovanni Sostero)。5月12日に地球に0.08AUまで大接近し、2等まで明るくなると期待されている。肉眼でも見られるだろう。5月の最接近までずっと条件良く観測できる。急激に増光し、1月下旬には14等で眼視でも見え始めるだろう。但し、これまでのところ、予報通りに急激に増光しているが、この予報より1.5等ほど暗い。B核とE核はまだ検出されていない。B核も5月には7等に達するだろう。E核は、前回2001年には近日点前に減光していったので、すでに消滅している可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  11 43.21   13 31.2   2.557   2.463    73   16.6   2:58 (245, 11)  
Dec.  3  11 53.45   12 53.9   2.413   2.405    77   16.3   2:54 (243, 14)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2005年春には、眼視でも14.3等で見えた(7月10日、Edwin van Dijk)。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。2006春に再び条件良く観測できるが、16等止まり。その後は急に暗くなり、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  14  0.35    5 53.2   4.338   3.651    41   16.3   2:58 (271,-12)  
Dec.  3  14  0.66    5 55.4   4.270   3.675    47   16.3   2:54 (268, -7)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

5月に発見された頃は16.8等だった(5月20日、R. H. McNaught)が、急激に増光し、13.7等で眼視でも見えるようになった(9月3日、Edwin van Dijk)。北天を移動するため、日本からはずっと高く観測できる。だが、急激に減光し、1月初めには18等以下になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   4 28.71   53  4.1   0.963   1.872   147   16.4   0:11 (180,  2)  
Dec.  3   4 19.24   52 39.1   0.999   1.913   149   16.6  23:28 (180,  2)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2006年2月に近日点を通過するが、木星よりも遠くにあるため、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、2006年夏まで高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  14 47.03   64 44.3   6.793   6.813    87   16.8   2:58 (211,-41)  
Dec.  3  14 54.71   64 33.0   6.758   6.810    88   16.7   2:54 (212,-39)  

* 10P/Tempel 2

5月12日には13.6等と、ほぼ予報通りの明るさだった(Michael Mattiazzo)。その後、日本からも高く見えるようになっても、なかなか観測は報告されなかった。実際には、9月3日に17.1等(門田健一氏)と、予報より早く暗くなってしまったようだ。それでも、しばらくは17等を保つと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   4 53.07    8 48.9   1.893   2.854   163   16.8   0:35 (180, 46)  
Dec.  3   4 45.50    8 53.3   1.925   2.893   166   16.9  23:55 (180, 46)  

* 161P/2004 V2 ( Hartley-IRAS )

近日点の頃は11.3等だった(6月16日、Juan Jose Gonzalez)が、近日点を過ぎた後も明るくなり、7月2日には10.2等に達した(Juan Jose Gonzalez)。だが、その後は急激に暗くなった。眼視では、9月3日に12.6等(Reinder J. Bouma)となった。同じ頃、CCDではすでに16〜17等とかなり暗く報告された。再び明け方の空に高くなってくるが、12月末には18等以下になる。この予報よりも暗くなっている可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  14 25.36   20 20.1   2.922   2.380    48   16.9   2:58 (262,-25)  
Dec.  3  14 28.52   19 39.8   2.922   2.446    52   17.1   2:54 (260,-20)  

* 168P/2005 N2 ( Hergenrother )

1998年に発見された周期彗星の初回帰だが、条件が良く、発見時より明るく見えた。7月に19.5等で検出された後は、9月には16等まで、予報通りに明るくなった。急激に暗くなり、年末には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  22 28.16    9  6.6   0.931   1.450    98   17.0  20:36 (134, 33)  
Dec.  3  22 42.93   12 20.0   0.988   1.466    95   17.1  20:44 (132, 28)  

* 119P/Parker-Hartley

2004年の秋に17等に達した。この冬に再び17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   7 55.86   16 31.4   2.516   3.196   125   17.1   2:58 (192, 38)  
Dec.  3   7 54.81   16 19.3   2.451   3.207   133   17.0   2:54 (184, 39)  

* C/2004 Q1 ( Tucker )

11月3日に17.3等(門田健一氏)と、予報通りにゆっくりと減光中。12月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  13 14.63   34 50.0   4.608   4.355    69   17.1   2:58 (240,-19)  
Dec.  3  13 19.24   34 44.5   4.588   4.414    73   17.1   2:54 (238,-15)  

* (944) Hidalgo

2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。8月にいったん観測できなくなっていたが、再び明け方の空に現れて来た。4月末まで17等を保つが、その後はすぐに18等以下になり、去って行く。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  13 13.61   10 22.0   3.903   3.399    52   17.2   2:58 (261, -5)  
Dec.  3  13 19.16    9 35.1   3.864   3.443    57   17.2   2:54 (259, -1)  

* P/2005 R1 ( NEAT )

9月9日に16.8等(大島雄二氏)。ずっと条件は良いが、今後は減光し、1月初めには18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   0 42.78   22 35.7   1.299   2.098   132   17.3  20:36 (176, 32)  
Dec.  3   0 49.23   21 29.2   1.364   2.114   127   17.4  20:44 (168, 33)  

* 171P/2005 R3 ( Spahr )

9月7日に17.3等(Filip Fratev)と、予報どおりの明るさで検出された。12月まで17.5等を保つ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  11  6.48   18  0.9   1.736   1.893    83   17.4   2:58 (236, 14)  
Dec.  3  11 19.65   18 25.6   1.691   1.919    87   17.4   2:54 (233, 16)  

* 65P/Gunn

秋から冬にかけて再び衝となり、17.5等で高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   3 46.02   17 44.3   3.545   4.528   174   17.4  23:23 (180, 37)  
Dec.  3   3 41.08   17 37.3   3.574   4.537   166   17.4  22:51 (180, 37)  

* 60P/Tsuchinshan 2

10月初めに20等で予報通りの明るさで観測された。12月から3月にかけて17等で条件良く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  10  8.63   10  3.3   1.434   1.785    93   17.6   2:58 (230, 30)  
Dec.  3  10 20.84    8 16.4   1.366   1.777    96   17.4   2:54 (229, 33)  

* C/2005 R4 ( LINEAR )

新彗星だが、11月から12月にかけて18等止まりと暗い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   4 33.51   20 13.4   4.263   5.245   173   17.5   0:15 (180, 35)  
Dec.  3   4 22.39   20  5.2   4.253   5.237   176   17.5  23:31 (180, 35)  

* C/2004 L1 ( LINEAR )

2005年の春に近日点を通過する際に13等に達すると期待されたが、実際にはかなり増光が鈍く、14.5等と明るくならなかった。再び明け方の空で高くなってきた。減光もやはり鈍く、2004年に発見された時と同じ距離まで遠ざかった現在、発見時と同じく17.9等になっている(11月3日、門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   7 39.24    5 35.0   2.735   3.414   126   17.6   2:58 (188, 49)  
Dec.  3   7 25.45    6  3.1   2.692   3.473   136   17.6   2:39 (180, 49)  

* 132P/Helin-Roman-Alu 2

1月から2月に17.5等止まり。夕空でだんだん低くなっていってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26  22 29.84  -10  9.0   1.775   2.056    91   17.9  20:36 (118, 48)  
Dec.  3  22 39.92   -9 28.1   1.830   2.035    87   17.8  20:44 (112, 43)  

* (3200) Phaethon

遠日点付近にあるが、11月上旬に衝となり、17.6等に達する。11月中だけは18等より明るい。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   2  0.01   35 13.0   1.503   2.402   148   17.8  21:37 (180, 20)  
Dec.  3   1 47.87   33  6.8   1.549   2.399   141   18.0  20:57 (180, 22)  

* P/2005 S3 ( Read )

新彗星だが、10月から11月にかけて18等止まりと暗い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   1 58.41   16 13.9   1.964   2.857   149   17.8  21:36 (180, 39)  
Dec.  3   1 56.68   15 52.2   2.013   2.853   141   17.9  21:07 (180, 39)  

* C/2005 P3 ( SWAN )

8月下旬に公開されたSWANの画像から多数の人によって発見された新彗星。眼視では9.5等と明るかった(8月25日、Alan Hale)。眼視では、9月21日に12.2等(Juan Jose Gonzalez)、10月11日に12.7等(Reinder J. Bouma)、10月24日に13.2等(吉田誠一)と減光した。その後は極端に拡散し、急激に減光した。10月31日にはかろうじて約15.5等で写ったが、極端に拡散していた(門田健一氏)。11月16日には、20等以下で写らなくなった(Peter Birtwhistle and Richard Miles)。今後しばらく条件良く観測できるが、大口径でないと観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Nov. 26   2 27.11   66 30.3   1.290   2.082   131   21.8  22:03 (180,-11)  
Dec.  3   2  8.36   60 23.3   1.380   2.181   133   22.9  21:18 (180, -5)  

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