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発見以来、4月初めに近日点を通過するまで、ずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いてしまった。北半球から最後に見えた3月は、7.8等、視直径6分角と、急に明るく大きく見えた(3月8日、吉田誠一)が、その後は停滞し、結局、南天に去った後も8等のまま。但し、CCD観測でも8.0等(4月4日、門田健一氏)と、眼視と同じ光度が報告されている点は奇妙だ。今後は減光に転じる。今後、南半球ではしばらく観測できるが、日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。軌道計算では、異常に大きな非重力効果が現れているが、その意味はまだ明らかにされていない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 0 57.56 -36 0.8 1.099 0.979 55 8.1 5:09 (296, 28)
May 7 1 54.72 -38 56.1 1.150 1.046 57 8.4 5:14 (301, 25)
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1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、現在は8.1等(4月29日、永井佳実氏)。肉眼では見えなくなったが、DC=5とほどよく集光しているので、双眼鏡ではまだまだ見やすい。視直径は約7分角と、だいぶ小さくなった。一晩中見えている。日本からは、10月に14等になるまで、眼視で見える時期はずっと好条件で観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 12 10.16 61 45.8 1.422 1.864 98 8.5 21:36 (180, -6)
May 7 12 18.07 58 2.8 1.514 1.938 98 8.8 21:17 (180, -3)
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日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、南天に去った後の2月14日には9.2等、視直径8分角(David Seargent)という巨大な姿が観測された。その後、視直径は3〜5分角とやや小さくなったが、3月から4月にかけて8.0等と、双眼鏡でも見える明るさを保っている(3月4日及び4月7日、Alexandre Amorim)。しかし、すでに減光を始めている。南半球でも、5月中旬まではかなり低い。その後は再び高くなり、暗くなっていく様子を観測できるだろう。日本からは、6月に12.5等で明け方の空に現れるまで見えない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 1 51.40 -21 38.4 1.555 0.974 37 9.0 5:09 (289, 10)
May 7 1 53.94 -17 28.6 1.621 1.025 37 9.4 5:14 (282, 14)
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2月になっても13.9等以下で眼視では見えなかった(2月5日、吉田誠一)が、3月になって、13.3等と、ようやく眼視でも見え始めた(3月1日、Juan Jose Gonzalez)。現在は11.3等と、かなり明るくなっている(4月12日、Toni Scarmato)。集光がとても強く、見やすい。急増光しているが、当初の予報よりは0.5等ほど暗い。春から夏にかけて10等に達する。7月4日のディープ・インパクト・ミッションによって、肉眼彗星になる可能性がある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 12 58.07 11 40.0 0.713 1.644 145 10.7 22:23 (180, 43)
May 7 12 54.23 10 23.3 0.712 1.618 139 10.5 21:52 (180, 45)
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6月から7月にかけて10等に達するが、それまでずっと明け方の空やや低い位置に見え続ける。CCDでは、4月8日に14.0等まで明るくなってきている(門田健一氏)。しかし、これは前回帰と比べると、約1等ほど暗い。眼視ではすでに13等と思われるが、まだ眼視では観測されていない。4月5日には12.4等以下で見えなかった(吉田誠一)。しかし、Rob Matson氏によれば、4月22日にはSWANの画像で見えるようになっており、すでに10.5〜11等の明るさに達している可能性があるそうだ。
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Apr. 30 22 39.18 17 45.9 1.651 1.355 55 11.8 5:09 (226, 23)
May 7 23 6.56 19 32.3 1.596 1.299 54 11.4 5:14 (224, 22)
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1月中旬に18.5等と、予報より増光が鈍かった。その後、しばらく観測できなかったが、予報では急激に増光してきているはず。5月中旬に明け方の低空に姿を現す。その明るさが注目されており、観測が強く望まれる。日本では、その後はずっと観測可能で、7月から8月にかけて8等に達すると期待されている。南半球では、6月上旬まで、明け方の超低空に現れるだけで、明るい時期には見えない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 0 58.47 8 26.6 2.333 1.460 23 12.4 5:09 (257, 4)
May 7 1 4.11 12 31.5 2.235 1.417 27 12.0 5:14 (250, 7)
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1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光した。眼視では3月15日に10.7等(Alexandre Amorim)、CCDでは4月4日に11.5等(津村光則氏)まで暗くなり、西空に沈んだ。あっという間に暗くなってしまったが、これでも減光のペースは通常より遅かった。南半球でもまもなく見えなくなる。8月には明け方の空に再び現れるが、その頃もまだ13等台を保ち、眼視で見える可能性もある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 3 55.07 -6 48.9 3.871 3.044 30 12.2 18:44 ( 90, 12)
May 7 3 59.00 -6 6.3 3.982 3.123 27 12.3 18:38 ( 88, 8)
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今回帰は条件が悪く、近日点通過の頃は見えない。7月に14.5等で明け方の空に現れ、その後は暗くなっていく。南半球では、すでに明け方の超低空に現れて来ているが、まだ観測されていない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 1 10.31 -0 8.0 2.480 1.618 24 12.9 5:09 (266, 6)
May 7 1 28.40 1 21.3 2.492 1.651 26 13.1 5:14 (262, 8)
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4月9日に12.9等(Juan Jose Gonzalez)。11月からずっと12.5〜13.0等を保っているが、地球から遠ざかってきたため、昨年秋に比べると小さく、やや暗くなってきている。5月までは夕空で13等で見えるが、だんだん低くなって、見づらくなってきている。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 6 16.63 32 34.4 2.249 1.853 54 13.1 18:44 (143, 10)
May 7 6 37.27 32 29.2 2.306 1.864 52 13.2 18:38 (143, 10)
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1月には19等、2月には17等と、予報通りに急激に増光し、4月中旬には15.5等に達している。5月から9月にかけて、長期に渡って12〜13等で見える。南半球では好条件だが、日本からはずっと南に低い。但し、前回の回帰では、眼視ではこの予報より1.5等ほど明るかった。今回も、眼視では11.0等前後に達する可能性もある。そろそろ眼視でも射程内に入ってくる。但し、4月中旬から6月末までは高度が15度と最も低くなるため、眼視で見るには、7月〜8月の方が見やすいだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 16 2.93 -39 33.4 0.890 1.823 147 14.0 1:32 ( 0, 85)
May 7 16 1.92 -40 17.4 0.834 1.791 152 13.7 1:03 ( 0, 85)
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観測不可能。6月に明け方の空に再び現れる。2004年は、シーズンを通して常に13等より明るく見えていた。2005年は、夏から冬にかけて、日本では天頂付近と非常に良い条件で見られる。2004年同様の活動を見せれば、長期に渡って良い観測対象となりそう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 1 22.83 16 52.6 6.702 5.741 16 13.8 5:09 (254, -6)
May 7 1 28.26 17 27.7 6.672 5.741 20 13.8 5:14 (249, -1)
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2月までは大きく、集光も強くて見やすかったが、3月には拡散状になってきた。だが、4月1日でもまだ12.6等、視直径2.4分角と、明るく大きな姿が捉えられている(Kamil Hornoch)。これは予報より少し明るいが、拡散状のため、CCDではすでに14等以下と暗くなっており、眼視でもまもなく見えなくなるだろう。日本からは、6月に15等になるまで、夕空で高度35度でほぼ同じ高さで見え続ける。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 5 9.86 70 33.2 2.986 2.648 60 13.9 18:44 (161,-24)
May 7 5 51.00 70 23.3 3.062 2.698 59 14.1 18:38 (162,-23)
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1月上旬まではとても集光が強かったが、1月下旬からは拡散状になってきた。1月は11等台、2月は12等台と減光中。3月8日にも、まだ12.6等と明るかった(吉田誠一)。近日点通過前の増光はたいへん急激だったが、予報通り、近日点通過後の減光は緩やかになっている。だが、3月29日には13.3等まで暗くなってきており(A. Baransky)、高度もかなり低くなってきたので、そろそろ眼視では厳しくなってきた。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 6 5.92 18 18.1 2.973 2.482 51 14.0 18:44 (132, 20)
May 7 6 18.98 18 18.3 3.069 2.512 48 14.1 18:38 (130, 19)
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1月に急増光して13等に達した。3月8日には12.8等で、視直径は0.9分角と小さく、意外と良く集光していた(3月8日、吉田誠一)。2月下旬に近日点を通過しており、現在は減光中。3月31日にもまだ13.2等の明るさを保っていた(Edwin van Dijk)が、4月27日にはCCDで15.1等まで暗くなってきている(中村彰正氏)。5月には眼視では見えなくなるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 6 55.58 27 33.4 1.726 1.550 62 14.1 18:44 (147, 19)
May 7 7 19.91 27 56.4 1.801 1.587 61 14.3 18:38 (148, 19)
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2006年春に9等に達する。南半球では、それまでずっと観測可能。日本では、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。2005年3月まで、順調に明るくなってきていたが、日本から見えなくなったため、その後の様子は不明。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 4 21.37 -14 30.5 4.509 3.798 40 14.6 18:44 ( 87, 21)
May 7 4 25.21 -14 28.8 4.471 3.731 38 14.5 18:38 ( 84, 18)
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3月末に近日点を通過する逆行の彗星が、同じ頃に衝となって地球にも接近して、すれちがいざまに、刹那的に明るくなった。実際には、思ったほどは明るくならなかったが、それでも、CCDでは4月4日に13.9等(津村光則氏)に達した。眼視でも13等で見えていたはずだが、南に低いため、眼視で見えたという報告はない。今後は急激に減光する。4月27日には、すでに15.6等まで暗くなってきている(中村彰正氏)。5月には16等で夕空に低くなり、あっという間に見えなくなる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 8 52.15 -8 35.1 1.691 2.081 97 14.9 18:44 (166, 63)
May 7 8 41.94 -5 37.1 1.869 2.097 88 15.1 18:38 (152, 58)
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2月初めには16.5等だったが、4月初めには15.5等と、順調に明るくなってきた。7月中旬まで、14.5〜15等で条件良く観測できる。透明度が良ければ、眼視でも14等で見える可能性がある。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 17 10.94 11 25.1 2.697 3.454 132 15.0 2:40 (180, 44)
May 7 16 54.80 12 57.8 2.625 3.443 138 15.0 1:57 (180, 42)
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ようやく北上して日本からも見えるようになってきた。2006年の初めに10等に達すると期待されている。南半球では、11月までずっと高い位置で、明るくなっていく様子を観測できるが、日本からは、9月までずっと高度が15度ほどで、高くならないので、眼視ではなかなか観測できないかもしれない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 20 27.99 -35 56.8 3.673 3.954 98 15.2 5:09 (279, 80)
May 7 20 31.81 -36 7.6 3.508 3.887 104 15.0 5:14 (288, 86)
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2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。6月には15等で西空に沈むが、来年の冬には13等に達し、眼視でも見える期待が出てきた。ただ、衝となった12月から1月には15.2等だったが、その後は計算上は明るくなるはずにも関わらず、実際には3月に15.5等と、やや暗く報告されている。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 6 1.14 46 21.4 6.333 5.801 54 15.1 18:44 (149, -3)
May 7 6 8.30 46 15.2 6.384 5.778 49 15.1 18:38 (147, -4)
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2004年初めには19等から17等まで一気に増光したが、その後は落ち着いており、緩やかに増光してきている。4月9日には15.7等。2007年初めまで、長期に渡って15〜16等を保つ。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 15 59.02 -19 39.6 2.288 3.244 157 15.2 1:28 (180, 75)
May 7 15 54.54 -19 42.8 2.245 3.233 165 15.2 0:56 (180, 75)
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2004年春に発見された明るい新周期彗星。昨年は、春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。計算上は遠日点でも19等と明るいはずだが、2004年まで発見されなかったことを考えると、一時的に明るくなっていたのかもしれない、とも思われた。だが、3月11日に15.3等と、1年経った今でもまだ明るい状態を保っている。今年も春から秋にかけて、昨年と同じ明るさで観測できると思われる。眼視でも14等で見えるかもしれない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 20 16.78 -26 42.6 2.596 2.932 99 15.2 5:09 (225, 79)
May 7 20 22.03 -27 9.4 2.513 2.940 104 15.2 5:14 (194, 82)
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A核は、2月27日に12.0等で観測されて以来、近日点を通過して1ヶ月が過ぎた4月2日まで、ずっと12等の明るさを保っていた(Michael Jager)。前回の回帰では、A核は近日点を通過して10日後に最大光度となったが、今回もその傾向が現れているようだ。なお、今回は前回帰よりやや明るい。だが、すでに減光が始まったらしく、4月4日には13.1等と報告されている(A. Baransky)。今後は急激に減光し、4月末には16等以下になってしまうだろう。今回帰は条件が悪く、最も高く見える4月でも、高度は19度でしかない。南半球ではもっと低い。なお、位置は当初の予報とは少しずれているので、注意。また、D核は捉えられていない。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 5 33.81 16 0.1 1.722 1.227 44 15.3 18:44 (124, 17)
May 7 6 3.01 15 36.5 1.810 1.305 44 16.0 18:38 (125, 18)
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2004年秋には好条件となり、13等で眼視でも見えた。その後は地球から遠ざかりつつどんどん暗くなっている。8月には16.5等で西空に沈む。2006年も、3月から4月にかけて再び16.5等で観測できるが、その後は去ってしまう。次回帰は2018年で、14.3等止まりである。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 6 23.19 59 28.9 2.469 2.179 61 15.6 18:44 (159,-11)
May 7 6 52.99 58 16.9 2.537 2.209 59 15.6 18:38 (159, -9)
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1月上旬には11等で視直径も2〜5分角と明るく大きく見えたが、2月には12.5等、3月には13.3等と、急激に暗くなってきている。4月5日にもまだ眼視で見えたが、13.8等とたいへん暗くなっていた(吉田誠一)。もう眼視では見えないだろう。CCDでも、すでに16.4等まで暗くなってきている(4月16日、津村光則氏)。6月には18等以下になるだろう。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 12 16.94 17 16.6 1.240 2.073 134 16.0 21:42 (180, 38)
May 7 12 17.48 16 5.5 1.333 2.118 128 16.4 21:16 (180, 39)
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予報通りに、ゆっくりと減光している。1月までは14等で眼視でも見えていたが、2月からは見えなくなった。6月には17等になる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 9 24.01 -4 10.9 4.807 5.149 104 16.0 18:50 (180, 59)
May 7 9 23.03 -3 34.0 4.991 5.220 97 16.2 18:38 (172, 58)
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2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、3月中旬には16.7等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 13 54.69 46 23.0 3.684 4.256 118 16.3 23:19 (180, 9)
May 7 13 47.10 47 31.4 3.705 4.216 113 16.3 22:44 (180, 7)
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近日点を過ぎて5ヵ月も経ってから最大光度になるという、変わった彗星。予報通り、5ヶ月経った2月に、最大光度に達している。しかし、今回帰は予報より暗く、15.5等止まりのようだ。眼視では、14.0等以下で見えなかった(2月5日、吉田誠一)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 10 9.79 31 1.3 2.620 3.008 102 16.3 19:36 (180, 24)
May 7 10 13.82 30 14.1 2.725 3.026 97 16.4 19:12 (180, 25)
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地球に接近して、1月から3月にかけて、CCDでは15.5〜16等に達した。眼視でも14.3等で見えた(2月6日、Reinder J. Bouma)。しかし、今後は地球から遠ざかり、どんどん暗くなっていく。4月中旬もまだ16.5等と明るいが、6月には18等以下になる。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 9 22.46 27 18.0 1.723 2.065 94 16.8 18:49 (180, 28)
May 7 9 34.20 24 40.6 1.813 2.096 91 17.0 18:38 (179, 30)
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2004年春に近日点を通過して以来、ずっとやや速いペースで減光してきていたが、2004年の暮れからは、一転して減光が緩やかになったようだ。12月16日にはすでに15.4等だったが、3月6日でもまだ15.8等と、ずっとほぼ同じ明るさを保っている(中村彰正氏)。これからしばらく、16等で見え続けるかもしれない。3月26日現在、16.7等と明るい状態を保っている(門田健一氏)。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 9 47.05 35 0.4 4.370 4.600 96 17.0 19:13 (180, 20)
May 7 9 47.55 33 59.1 4.539 4.665 90 17.2 18:46 (180, 21)
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予報では、4月から6月にかけて、衝の位置で17等に達するはず。ところが、実際には、大口径望遠鏡でも写らないようだ(中村彰正氏)。予報を大きく下回り、20等以下の可能性がある。その一方、1年も前の2004年春には、すでに18等とかなり明るかった、という報告もある(J. Lacruz, A. Sanchez)。何かがこの彗星に起こったのだろうか?
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 15 11.34 -26 6.1 1.640 2.626 164 17.1 0:41 (180, 81)
May 7 15 6.90 -25 11.2 1.619 2.620 171 17.1 0:09 (180, 80)
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遠方のため、2003年夏から1年半も、17.5等で見え続けている。すでに近日点は通過しており、今年はやや暗くなる。それでも、夏まで18等を保つ。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 15 51.31 44 21.2 6.823 7.350 118 17.8 1:20 (180, 11)
May 7 15 43.23 44 36.2 6.843 7.367 117 17.8 0:45 (180, 10)
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分裂彗星。まもなく18等以下になる。B核はA核より0.6等ほど暗い。
Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h)
Apr. 30 9 14.05 36 48.9 4.308 4.423 89 17.9 18:44 (179, 18)
May 7 9 17.74 36 3.2 4.408 4.426 84 18.0 18:38 (175, 19)
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