1770年は、7月1日に地球に0.0146AUまで極端に接近し、-2等に達した。6月から10月までの3ヶ月半の光度変化から、絶対光度はH10=7.5等となる。
1776年はまったく条件が悪く、観測できなかった。
木下一男氏の計算では、1779年に木星に0.0016AUまで極端に接近し、近日点距離が0.7AUから5.2AUと、極端に大きくなってしまった。
1770年の観測は、日心距離が1.2AUまでなので、5.2AUの距離での明るさはまったく不明。計算上は18等のはずだが、20等以下の可能性もある。
木下一男氏の計算では、1984年頃に回帰したはずだが、観測されなかった。但し、当時の状況では、18等以下では見逃されたのもやむを得ない。
次回の2184年頃には再発見される可能性もある。